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この4月に入社した新卒社会人で、入社後1カ月も経たないうちに、大手転職サイト「doda」に登録した人の数が、過去最多を記録したそうです。
これって、いわゆる蛙化現象っていうものではないでしょうか。
蛙化現象は一般的には『恋人の言動に幻滅してしまって、すぐに別れたくなってしまう』というときに使われています。
本記事では、キャリアの蛙化現象の実態について詳しく解説していきます。
「もっと上を目指したい」
「憧れていたのに入社後に内部事情を知ってから辞めたい」
このように、就職先で理想や期待にズレが生じてしまうと、即刻転職を検討する若者が増えて来ました。
このような状態はキャリアの蛙化現象といえそうです。
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は入社初月である4月に登録した新卒社会人の数を2011年から記録しています。
今年4月の登録者数は12年前に比べると約30倍に増え、過去最多という結果になったそうです。
SNS上では「配属ガチャ」という造語も目立っています。
お金を払って何が出てくるか分からないガチャガチャのように、内定しても”入社するまで配属先が分からない”といった状態に不安を覚える人が増えています。
でも「配属ガチャ」はもちろんこれまでも、呼ばれ方こそ違えど、存在していたと思います。
希望に沿わない配属先になった場合に「次は希望が叶うようにがんばろう!」と思うひとの一方で「ダメだ、転職しよう」といってもOKな選択肢が増えたことに要因があるのではと思います。
つまり、「転職=自己実現」のための手段として、考えることが当たり前な時代の到来しているということがわかると思います。
6月は、第二新卒枠の採用が増える時期でした。7月以降は転職意向が高まる社員が出て来始める頃です。
キャリア蛙化現象が起こっている状況に対して「自分らしく働きたい」と願う求職者のニーズに寄り添った対応をするのか、
ミスマッチと捉えて、未来の社員さんに目を向けるのかという決断はとても難しいことだと思います。
このようにトレンドによって現れる問題に、人事担当者さまの悩みは尽きないのだなと改めて考えさせられるニュースをお伝えさせていただきました。