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中途採用は、短期間で効率良く人材を確保できるため、
多くの企業で導入されている採用活動手法だと思います。
しかし、せっかく入社した中途社員が早期に離職してしまうケースも少なくありません。
採用や人材育成にコストをかけてきた企業にとって大きな痛手となることは間違いありません。
今回は、早期離職の原因と対策について、ご紹介していきます。
6ヶ月以内に中途採用者が離職する原因は”中途入社の人材フォローが不足”。
一番にこれを言われることが多いです。
なぜフォローが不足するのかと言うと、
「中途採用は即戦力だから」
「中途採用は社会人経験が豊富だから」
企業側にこのような考えが存在しているからだそうです。
新卒の場合は、「この間まで学生だったのだから面倒を見なければ」という意識が社内全体で蔓延しており、明確な教育プログラムがありますよね。
しかし、中途になると「他社での経験があるから、この程度の業務はこなせるだろう」といった思い込みを持っていないでしょうか?
各企業で仕事の進め方が異なるので、前職の経験がある業務であったとしても戸惑いを感じてしまうものです。
社員が自分の思うように成果を出せない中で相談をしづらい状況では、さらに苦しさを感じるようになるでしょう。
中途社員が不安を感じやすい時期に関する調査結果では、内定後から1ヶ月の間に、8割以上の人が「不安を感じた」と回答していました。
この比率を見ると、最初の1週間、そして3カ月終了時点までに、中途採用者にどのようなサポートができるかを考えていく必要があると分かります。
中途入社者は前職とのギャップを感じ、悶々と悩み続けていることが多く、早期離職の大きな原因となります。
そのため人事と配属先は、以下のことを意識する必要があります。
①中途入社者がどのようなギャップを感じているのかを把握する
②配属先の上長と連携しながらフォロー体制を構築していく
例えば、「休憩の取り方」などの他の社員は知っていて当たり前のような暗黙のルールも各企業のカルチャーが反映されるので、中途入社者が戸惑わないように伝えてあげるとよいでしょう。
いかがだったでしょうか。
今回は、中途採用者の早期離職を防止する対策について解説してきました。
離職防止は、あらゆる企業に共通する課題です。
まずは自社が抱える問題点を明確にし、課題解決が見込める適切な対策を講じましょう。対策の結果を評価して、改善につなげる努力も必要です。
今回ご紹介した内容を、1つでも実践いただき、企業と求職者の素敵な出会いがたくさん生まれることを願っています。